11.08.2012

夜明け前(未完)

今日の空は何色でしたか
僕は誰よりも早く空の綺麗さに気付ける人でありたいのです


毎日毎日
朝と追いかけっこしてた
いつだって追い越すのは僕
このままいったら朝の何倍も早く年を取っちゃう

夜明け前の空が好き
半分夜を残したまままどろみを写して混ざっていくあをが好き
夜明け前の空気が好き
昨日の嫌なことは全部清算して今日の責任はまだ受けない
気まぐれで何考えてるか分かんない君が好き

ねえ僕は
君がくれるのが言葉でなくてもぬくもりでなくても良かったよ

近頃は日が暮れるのが早くなった
朝の逃げ足も随分と早くなった

大量に束ねた紙が一枚一枚と舞っていって
地図 みたいだ
ねえいつだった
追い越すのは僕だよ

なんとかなりそうなことと
なんともなりそうにないことを天秤にかけて
とりあえず ぜんぶ
あとまわし

そうやって夜が明けた後はいつもいつも
一人切り
風が唸ってる
昨日の咎を昨日に流して
今日の咎を明日に流して
僕らまだ
夢の中
あなたの詩に追いつく
少しの幸せ
夜が明けたらぜんぶ現実
それまでは
全部


あなたのことは忘れない
でも

会いたいとは思わない

今日のかみさまとひとりきり

夕方になって暮れると
この街は風が出て雨が降る
夜が明けて
風が吹いて
かみさま
を連れ去った

はじまり

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