8.29.2012

みるめ

出会って別れてまた出逢って
段々みんないなくなって
みんな何所へ消えてしまったの?
(早く魂を売る術を僕に教えて)
此処まで来る人は中々いない
(僕だけ仲間外れにしないで)
墜ちてくるものもあんまりない
ここはとても静かで澱んで
(僕にも)
静かに澱んで
僕も何時までここにいるのか分からないけど
(早く浮上したい)
早く誰か来ないかな
反転
浮いたら 是 則ち 沈澱
リピート
(心に仮面をつける術を教えて)
みんなと一緒に笑っていたいのに
追いかけたら

みんな

やっぱり 独り だった
沈降

ホワイトスノウ
深海では死んだプランクトンが雪みたいに降ってとても綺麗だった
僕は幸せになりたかっただけ
海蛍
海水に触れると光る
僕は世界が閉じるのを見た
無音 が  痛  い  く  ら   い    だ
(さあ 瞳を閉じて)



※みるめ:海松/水松の別称。しばしば「見る目」にかけて使われる
海松色:黒みがかった萌葱色。木賊色。


8.27.2012

夢のよう

夏の日、
あの、夏の日
空が青く太陽がさんざめき緑が踊る
あの夏の日

夢のように終わろうとしている
スカイブルーの上の桃色の雲の上の金色の光
針葉樹の緑
奥の緑にだけ夢のように靄がかかって
雲と混じる
混じる夢のように
夢のように今日が終わる

君、
と僕
二人で歩いた
唯 歩いた
それは川沿いに
川のように
線路沿いに
流れるように
夢のように
夏の日
歌って
あの子に会えますように
あの人に会えますように
5年後
10年後
あの人たちが健やかでありますように
夢のように
夢のように
明日が始まりますように


(モモンガビレッジの親子へ送る
僕はいつでも無事を祈っています)

旅中




汽車に乗って旅に出た
汽車に乗る旅に出た

どっちも正解
どちらも世界

ひとりで旅をした
僕はふたりだった

君と僕
振動の中で本を読んだ ずっと
時に眠り詩を読み空の美しさに目が眩んだ

僕と君
歩いて歩いて歩いて
旅をした

旅行

土砂降りも雷も暗闇も
変わってしまった自分
とか変わりつつある
僕とか
何年越しの夢
とか
遡る時





目的地に行くのが旅行ですか
移動が目的なら旅ですか

どちらも真
どっちも僕

たまに詩を歌って妖怪が顔を覗かす
そんな瀬にいました

開き籠って僕は逃げて
逃げて逃げて
地の果てまで行けませんでした

それでも僕はまた旅に出るのです