7.22.2010

バタフライより

霧の先の微かな希望



錨を落とせ


光を

7.21.2010

暁の紅

明け方僕は猫になる


夏の蝉の声を聞きながら
明け切らない空の色を恨みながら


背中は夜の散歩で濡れている
積んだままの布団の上に丸くなる


手足を軽く伸ばしながら
和服の裾を翻し


草履は脱ぎ散らかしたまま
明日のことなんて知らないさ

7.18.2010

梵天国

上を見ればきりがなくて

でも

下を見てもきりがなくて

だから

僕は僕であるしかなくて

それで

そうして満足する人生。

7.12.2010

ね。

だからお前は駄目なんだ


って、そう
もっと罵倒してよ

僕だってこんな僕は嫌いなんだ


だから俺が居ないと駄目なんだ


って、そう
もっと傍に居てよ

独りじゃ思い通りにならないんだ

此れで良いのか分からないんだよ



こんなんじゃダメなのに

ね。

7.10.2010

葉擦れ心擦れ

なんだか心がざわざわする

此の感覚は知っている
想い人の前にいる時の気もちだ
でも今其の人はいない

落ち着かない
切なくて甘酸っぱくて暫く此のままで居て欲しくなる

幸せの予感   扉を叩く音がする

一人から来る訳ではない
周りの人から来る訳でもない


・・・・・・外?



貴方が近くにいるのか

呼んではいない
其れでもそうだと良いと思う



薄闇の中で風が新緑の葉を翻す

7.02.2010

あの頃は真っ白だった

あの頃

僕の表現は無条件に受け入れられた

そんな時にできた一点の染みは

今も消えずに残っていて

もっと枠からはみ出して伸び伸びと書きなさい
それともお前はそんなに器量の小さい人間だったのかい?

Do you know your words restrict me or not ?

言わないのはやさしさか

よわさか