2.09.2010

やわらかいつの

春の宵蔭の闇まで柔らかく

春の宵


そんな言葉がぴったりの夜だった
不意に僕は何か口ずさもうとし 直ぐに其の口を閉じた

暗誦できる唱を持つ教養など無かった



われもこう

その言葉が浮かんだ
初秋の花だった



吾亦紅さし出て花のつもりかな
小林一茶

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