久し振りに
きもちよく飲んで
きもちよく酔っぱらって
きもちよく吐いた
早くおうちに帰りたくて仕方なくなって拾ったタクシーの運ちゃんはご機嫌で深夜料金は割り引いてもらった
介抱してくれる人がいないからあの人の手を思い出して
「あの人」は年を追うごとに増えていく
それが
良いことなのか悪いことなのかはさておいて
あなた、きっとまだ生きているでしょう
僕の知らない街で知らない人と泣いたり笑ったり愚痴を言ったり呑んだり吐いたりしながら
まだ生きてくれているでしょう
分からなければ何の助けにもならないことだけれど
知ったところでどうにかなるものでもないけれど
昔話では顔くらい覗かせてやっても良い
あなた「何様だ」って顔をしかめますか
それとも「そうだな」って微笑みますか
それもきっとあなたによって変わる
事実
僕は、僕が、僕の、
僕の、話を聞いて
そう言い続けて何年にもなるけど
あなたまだ生きているでしょう
脱ぎっぱなしの服からは 鞄からも
昨日のアロマと煙草のにおい
そうやって
煙草のにおいが嫌じゃなくなってから
も
しばらく経ちました
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