5.02.2015

抜け出す





変わろうと思った
月の綺麗な夜
「悪いことも決していけないことではないの」
君が言うものだから
この夜の間に街を出ようと決めた



日々も生活もすぐに日常になっていくというのに



君の腕を掴んで高架下をくぐる
赤いキリンがゆっくりと傾いた
路上の吸い殻
夜の吐息
空気を汚して



なんでもないことで壊れてしまう
「普通」に耐えられない人もいるの



わからないかな
わかってよ
わからないかもな
わかってほしいよ



暑過ぎる空調
エンジンが酷くうるさい
手を繋いでも君は遠くを見てる



変わったの
月の綺麗な夜
嘘を吐くのも平気になった



わからないかな
わかってよ
わからないかもな
わかってほしいよ



手を離しても消えないで



日々が過ぎる
生活を送る
忘れがち
すぐに日常になって
道を探した
突き抜けた青空
溜め息
空気を温めた



わからないかな
わからないかもな


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