7.05.2014

幸福の定義の後先




梅雨の真ん中を歩いていたはずなのに

16階から都市を眺めてたら

いつの間にか雨が上がっていた

それが、こんなにも哀しい




都会の季節の移り変わりはどうしてもの悲しいんだろう




そこに人が沢山いるから、どんなドラマも日常茶飯事だからかな

部屋を借りたり、家を売ったり、誰かと肩がぶつかったり、新しい本が発売になったり

スクランブル交差点の信号が点滅するみたいに

あらゆるドラマが転がってる




散立する高層ビルを眺めていて

それらのひとつひとつの中が、今現在存在するここも含め、

すべからく人間の手によって産み出された環境であることに戦慄する

呼吸している空気の温度や湿度や、空気そのものすら人為的に機械的に送り込まれている物なのだから。

このガラスの外はきっと、寒くて暑い

薄い空気と近い太陽

そんな厳しい環境なのだ

落ちれば重力で高い殺傷能力を持つような位置エネルギーなのだ





「僕の哀しみは大きく、ひどく安っぽい」
と語ったのはセンザキマリさんで

「寂しくなるのもお腹が空くのも、笑っちゃうのも涙が出るのも、たぶん全部僕の癖で、たぶん全部仕方ないね」
と呟いたのがアナンさん。


僕は多くの言葉を聞いて、多くの言葉を読んで、多くの言葉を知った気になって、
多くの言葉に引き摺られながら生きてる
それこそもう全身で埃塗れになりながら
人の言葉を語っている
でも、それを言うならあなただって


「けどそれをいうならぼくだって誰かの受け売りでできてる。誰かの受け売りを生きてる」
って、バイバイバイでchoriさんも言ってた。


「ただここにいることのために、時々は人前で詩を読んだりもする」
のが谷竜一さんで

「心底歌うので会いに来て下さい」
というのがカタミチカラさん


みんなみんな、すごく大事な人。
言葉が好きで、表現が好きで、どこまでもブログを辿って読んでみたりもしてた。
会えるなら、電車乗ってライブ行ったりとか、CD買ったりとか、応援コメント寄せたりとか、知らない人に対して良さを語ったりとか、
そういうことをしています。言ってしまえばただのファン。

でも、それで良い。
僕は救われて、言葉に掬い上げられる。



ねえこの世はつらいだろう
楽しいことも苦しいこともあって、いつまで経っても嫌なことはあとからあとから生まれて来て
幸せな感情より嫌な感情の方が後まで残って、全然思い通りにならなくて

僕はそれでもここで良いって言うよ
その分できることも生まれることもあるよ
幸福の定義はここにあるのだから。






すごくすごく思い入れのあるイベントです。
是非沢山の人に来て欲しい。聴いて欲しいし、見て欲しい。
何卒、宜しくお願いします。


2014年7月5日(土)
ゲンヤ主催ライブ「幸福の定義」
@代々木ARTICA
open/start 18:00/18:30
charge 3300円(税込)+drink

<出演>
chori(from京都)
アナン
谷竜一
センザキマリ
O.A.カタミチカラ



このページで「幸福の定義」について語ってます。
合わせてどうぞ。

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