君の愛した僕の生活 全部全部君にあげる
朝御飯に刻む葱の音
コトコト煮える小鍋の匂い
破くために書いた約束
はくためについた嘘
去ってしまう夏を君はおはじきのように転がして
ビー玉のようにぶつけた
青い玉はサイダーの味
赤い玉はさよならの匂い
あなたにはずっとやさしい嘘を吐いていて欲しかった
死ぬまで消えない嘘は本当になるはずだった
君にはずっと君であって欲しかった
いつまでも褪めない夢であって欲しかった
本当なんて要らない
現も実話も要らないんだよ
君の愛した僕の生活 全部全部君にあげる
夕暮れに想う帰り道
踏んで歩く影法師
口遊めないメロディー
忘れてしまった あの夏の素敵だったこと
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