月番とは月替わりの当番のことらしい
月番が月の番人だったら良いのに
透明な階段を
群青や紺碧の空に上っていく 手摺の無い踏み段だけの階段を
其の先には金色の月がある
暗闇の中に浮かぶ扉がある
其の先にはきっと 尖った耳の紅い目の番人が居る
道に迷った魂の話を聞いている
嗚呼
今宵も月が出ている
僕は貴方に捧げる音を持たないから せめてこうして眺めて居よう
望月も上弦も夕方も明け方も貴方を眺めて居よう
今夜は朧月夜だ 桜宵に相応しい
此処に守りが居るよ 月に魅せられた
ゆめまぼろしに月をみるよ
貴方を想ってる
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